火災予防の習慣と対策を 【SDGs 災害防止】

   「その火事を 防ぐあなたに 金メダル」 

   明日11月9日から15日まで総務省消防庁が開催する「秋季全国火災予防運動」の今年の標語である。ちなみに11月9日は「119番の日」だ。

   この季節、空気がとても乾燥し、朝晩も非常に冷え込むことから暖房器具の使用を増える。言い換えれば火災が発生しやすい時季を迎える。秋季全国火災予防運動は、一人一人が改めて火災を予防について考え、火災による死傷者の発生や財産の損失を防ぐことために、「119番の日」から一部の地域を除き7日間にわたり実施される。

   日本における「消防」は、市町村により運営されている。全国では726本部、職員数は16万人、消防団員数は83万人という大きな組織である。消防庁は、「消防」組織の本部として役割から、消防職員の技能向上と最新の消防資機材の適所配置を担当する。また、消防職員が安全かつ能率的に業務を遂行できるように環境整備も進めている。

   「消防」を規制する法律は、「消防組織法」であり、市町村の消防の広域化を進め、消防力の強化を図ることを目的としていて、平成18年6月に改正されたものが最新だ。

   「消防」と聞くと、火災の消火活動の消防車や病人や負傷者を搬送する救急車が真っ先に頭に浮かぶ人が多いと思うが、消防庁は英語で“FDMA=Fire and Disaster Management Agency”といい、実際には、「火災と自然災害を管理する」という重要な役割を持っている。

   火災や災害のない平常時には、火災・地震・風水害などによる被害の防止や軽減を図るための消防職員や消防団員の教育訓練、また迅速に組織が運営できるようにするための制度改革などを実施し、万が一火災や自然災害による被害が発生した緊急時には、災害対応の司令塔として、緊急消防援助隊のオペレーションや、官邸、関係府省、地方団体との連絡調整にあたっている。

   「消防」の課題においては、令和に入り、新型コロナの影響で今年は大きく生活様式も変わる以前から、各市町村における消防力の貴重な担い手の消防団員のなり手が減少傾向にあることが言われてきた。これには自営業者の減少とサラリーマンの増加など雇用形態の変化も大きく影響している。この課題に対し、消防庁では、消防団の重要性を人々に認知してもらうための広報活動や、特定の役割や活動に限って消防団員として活躍することができる「機能別団員・機能別分団」制度を導入し、気軽に消防団活動に参加しやすい環境を整備している。

   この秋季全国火災予防運動の期間に、改めて火災や災害時に備えたい。具体的には、燃えやすいものがストープの近くにおかない、ガスコンロをつけっぱなしで場所を離れたりしないなどの火災を防ぐための習慣を持つことだ。また対策として、住宅用火災警報器、防炎材の布団やカーテン、初期消火のための住宅用消火器などの整備、地震火災を防ぐための家具類の転倒防止や安全装置スイッチのある火気器具の使用など、この際に確認しておきたい。また、近隣とのコミュニケーションも大切だ。火災に限らず、地震や台風が発生した場合、近隣の高齢者や体の不自由な人々を守るためにも普段から避難時の協力体制などを整えておくことが大事である。

 

   「その油断、火から炎へ 災いへ」 ――― 「災い」 は、改めて多くの災害が「火」によって発生することを表している漢字だ。火の元には十分に注意して火災予防に努めていきたい。

 

パンチョス萩原(Soiコラムライター)

 

参照・引用

総務省消防庁

https://www.soumu.go.jp/shoubou/

https://www.fdma.go.jp/

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